【技術紹介】試作の現場で研究を重ねたシルク印刷 ~“不可能”を“可能”にする技~
「試作のシルク印刷」に特化した部門を設けています
シルク印刷(シルクスクリーン印刷)は量産向けの印刷加工技術として広く認知されています。
最初に色ごとに「版」を作ります。
一度「版」を作ってしまえば、それを何度でも使用して印刷することが可能です。
同じ「版」 を使用することで、デザインや色合いが一定に保たれます。
すなわち、同じ品質の印刷物を大量に生産することが可能です。
しかし、我々は量産ではなく、試作の分野に特化したシルク印刷の部署を設けています。ロット数がある案件の合間に試作をするのではなく、
一点物に全力を尽くすスタイルでやっています。
中でも主にデザインモデル向けの技術を研究し蓄積してきました。
私たちが手間のかかるシルク印刷にこだわる理由は、その品質の高さです。
シルク印刷は、
・色味が鮮やかで
・細かい部分まできれいに表現できる
ことで知られています。
細い線や複雑な模様でも、はっきりと描きだすことが可能です。
さらにシルク印刷は色彩のバリエーションにも優れています。
豊かな色調を持つ多色印刷が可能なので、色鮮やかな意匠にも最適な工法です。
いっぽうデザインモックは、展示会や社内でのプレゼンテーション・商品パンフレット撮影等の勝負どころで使用される製品です。
人を惹きつけるモックアップには、鮮明なロゴ・くっきりと目立つ操作パネルの文字盤・高級感を高める表面処理など、完成度の高い印刷技術が必須です。
限られた試作工期内で、クライアントに満足していただける品質に仕上げるため、私たちは高度な印刷技術を社内に保有することが必要だと考えています。
試作の短納期でも、量産に匹敵する印刷技術をお求めの皆様。
私たちはそのお手伝いが可能かもしれません。
是非、無料相談を通じてお問い合わせくださいませ。
→無料相談はこちらから
難易度の高い製作事例のご紹介
シルク印刷自体は通常、平面への印刷に適していると認識されています。
それはシルクの版(スクリーン)が平面だからです。
しかし、私たちはこの通説を覆し、チューブの曲面や化粧品ボトルのような円柱形状への印刷も可能です。
長年にわたって研鑽を積み、独自の印刷技法を開発し、下記のような難形状と呼ばれる印刷を得意としています。
しぼ塗装面印刷
三次曲面印刷
凹凸面印刷
段落面印刷
湾曲面印刷
腰折れ面印刷
ねじれた面印刷
S字カーブ面印刷
下記にいくつかの例をご紹介いたします。
①ポリエチレン(PE)のボトル形状に塗装をして、その上にシルク印刷を行った例です
②段落ち面印刷(下図左)
③突起がある面への印刷(下図中央)
④曲面への印刷(下図右)
いずれも難しい形状ですが、印刷が可能です。
⑤シボ面への印刷
また、シボ面など凹凸がある部分への印刷も可能です。
下記画像はシボ面へのシルク印刷(シルクスクリーン印刷)です。
その他の製作事例のご紹介
①UV厚盛りインクを用いたシルク印刷
UV硬化させることで、立体的な表現が可能になる、特殊なインクを使用して印刷しました。
エンボス風の仕上げを想定している試作にもご利用いただけます。
②その他の特殊印刷
写真では表現が難しい部分もありますが、ご希望に応じて細部まで調整し、印刷することが可能です。
③シルク印刷を用いたインレタ
シルク印刷の技術を使用したインレタを作成することが可能です。
④ポッティング加工風印刷
エンブレムやネームプレート・家電製品のボタン部などの意匠に使われるポッティング加工風のモデル作成が可能です。
特徴まとめ~エムトピアのシルク印刷~
・試作の専門家です
・難課題を得意としています
・ご希望のデザインの実現のため、今日も新技術の研究を重ねています。
・塗装や生地製作チームと連携して、デザイナー様のイメージする意匠を実現させます。
加えて
エムトピアではインクジェット印刷も手掛けています。
その詳細については、別の記事でご紹介したいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。