
製品試作の製作と評価|品質の高い試作品はどんなもの?
試作品が完成したら、まず何を確認する?
試作品が手元に届いたら、次はお客様ご自身で評価を行われることと思います。
確認される点は、寸法・形状、機能性、耐久性、組立性、ユーザビリティ、外観の大きく6つにわかれるのではないでしょうか。
実物を前にすると確認項目が多く、どこから手をつけるか迷う場面もあるかと思いますが、目的に立ち返って優先順位をつけると判断しやすくなります。何を検証するために作った試作品なのかによって、重視すべき観点が変わるからです。
本記事では、試作品を受け取った後に確認しておきたい6つの評価観点と、その結果を次にどう活かすかについて整理してご紹介します。
まだ試作を依頼する前の段階で、そもそも試作品とは何か、発注前に何を決めておくべきかを知りたい方は、こちらもご覧ください。
製品開発における試作品とは?工法の選び方と製作時の注意点
試作品を評価する6つの観点
評価というと機能面に目が行きがちですが、複数の観点を押さえておくと、その後の設計変更や量産検討の判断がしやすくなります。
寸法・公差の考え方についてさらに詳しく知りたい方は、こちらもご参考にしてください。
樹脂切削試作で失敗しないための公差設定 ~基礎知識とトラブル防止のポイント~
強度を評価するときに気をつけたいこと
試作品は、最終製品とは異なる工法・材料で作られている場合が多くあります。
特に樹脂の場合、同じ材料を使っていても工法によって強度の出方が変わるため、切削加工や3Dプリンターで製作した試作品の強度評価結果が、そのまま射出成形による最終製品に当てはまるとは限りません。
試作品がどの工法・材料で作られたものかを踏まえて結果を解釈しておくと、判断を誤りにくくなります。
外観を評価するときに気をつけたいこと
外観については、色見本や色番号で指示していても、実際に形状を持った状態になると印象が変わることがあります。同じ色でも、面の大きさや曲面の付き方、光の当たり方によって見え方は変わるためです。
あわせて、その製品が実際に使われる環境で確認しておくと判断がしやすくなります。屋外か屋内か、屋内であれば電球色のような暖かみのある照明か、昼白色のような自然光に近い照明かによって、同じ塗装でも見え方は変わります。
試作の工法や仕様を相談したい方へ
評価で問題が見つかったときの進め方
評価の結果、想定していた機能や強度を満たしていなかったり、仕上がりが思っていたイメージと違っていたりすることは珍しくありません。最初からすべての項目で合格が出ることの方が少なく、こうした課題を早い段階で見つけられることこそが、試作を行う意味のひとつでもあります。
問題が見つかった場合は、原因を整理したうえで設計や仕様を見直し、必要に応じて再度試作を行う、という流れが一般的です。製品によっては、二次試作、三次試作と評価・改善を重ねながら精度を高めていくケースもあります。
01 | 評価 |
02 | 見直し |
03 | 再試作・再評価 |
発注前の段階でどの項目をどう評価するか整理しておくと、受け取った後の確認もスムーズに進みます。
試作品製作で必ずおさえておくこと
評価結果を次の試作・量産検討にどう活かすか
評価を行った後は、その結果を記録として残しておくことをおすすめします。どの観点で、どんな課題が見つかったのかを整理しておくと、次の試作や量産の検討段階で同じ課題を繰り返さずに済みます。
このとき、そのとき使用した3Dデータや図面のバージョン、および製作の過程で実施した追加工の内容もあわせて残しておくと、次の試作で条件を変えたときの比較がしやすくなります。どの状態のものを評価したのかが後から分かるようにしておくことで、原因の切り分けもしやすくなります。
まとめ
試作品は、完成した時点がゴールではなく、そこからどう評価し、次にどう活かすかまでを含めて初めて意味を持ちます。
寸法・形状、機能性、耐久性、組立性、ユーザビリティ、外観という6つの観点のうち、どれを重視するかは試作品の目的によって変わります。すべてを同じ深さで確認するのではなく、目的に応じて優先順位をつけながら見ていくことで、次の試作や量産検討に向けた判断材料が整理しやすくなります。
試作品の製作・評価についてのご相談は、お気軽にお問い合わせください
試作から量産までの全体的な流れを確認しておきたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
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