導電POMとは、ポリアセタール(POM)に導電性フィラーを添加して、静電気対策や電気特性を付与したエンジニアリングプラスチックです。通常のPOMの強度・摺動性・耐摩耗性を活かしつつ、静電気防止や導電性を求められる部品に使用されます。

(画像はイメージ図です)
試作では、こんなシーンで導電POMが使われます。
導電性/帯電防止性 カーボンやカーボンファイバーを充填して静電気を逃がします。ESD対策に有効です。
機械的強度 通常のPOMに近い強度と剛性を維持します。構造部品としての性能を保持しています。
摺動性・耐摩耗性 ギアやスライダー部品に適します。通常POMの優れた摺動特性を継承しています。
寸法安定性 吸水性が低く、精密部品に適用可能です。湿度環境での寸法変化が少ない特性があります。
切削加工 導電POM丸棒や板材を削り出します。少量試作に適しており、短納期で対応可能です。
射出成形 金型による複雑形状の量産試作を行います。量産と同じ条件での検証が可能です。
押出成形 ロッド・シート・プレートを製造します。連続的な形状の材料製作に効率的です。
POM(ポリアセタール): ベースとなるエンジニアリングプラスチック。通常POMに導電性フィラーを添加したものが導電POM
導電樹脂: POM以外でもカーボン充填で導電性を付与した材料群の総称
ESD対策: 静電気放電対策。導電POMの主要な活用目的
導電POMは、通常のPOMの特性を維持しながら、静電気対策を追加できる高機能材料です。試作段階では切削で少量部品を短納期で製作でき、量産では射出成形による複雑部品にも対応可能です。
特に、電子機器や半導体関連試作で多用され、機能評価や外観確認に適しています。通常POMと比較して、静電気トラブルを回避しながら同等の機械的特性を得られる点が大きなメリットです。
多品種・短納期、大型部品、複雑形状など幅広く対応しています。金属・樹脂など幅広くご相談ください。
設計検証や少量の部品成形に用いる金型です。短納期・低コストに対応できますが、精度や耐久性は限定されます。
CONTACT
ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください
お役立ち資料は
こちらから