金属(きんぞく)

金属とは?

金属とは、光沢・導電性・延性・強度などの性質をもつ元素およびその合金の総称です。人類が使用する実用材料の中で大きな割合を占め、機械構造物や電子部品、建築材料など多様な分野で利用されています。

切削加工用
金属板材

旋盤加工用
金属丸棒

線材加工用
金属ワイヤー

どんなときに使う?

このような目的で、金属を用いた試作が行われます。

  • 強度や耐久性が必要な部品を製作したいとき
  • 熱や電気の伝導性を活かしたいとき
  • 高級感や金属質感を再現したいとき
  • 量産時と同じ素材で性能を検証したいとき

主な種類

鉄鋼材料 鉄(Fe)を主成分とする金属群です。S45C(機械構造用炭素鋼)やSUS304(ステンレス鋼)などが試作でよく使用され、強度と耐食性に優れています。

アルミニウム・アルミ合金 軽量で加工性に優れた材料です。試作では、A5052やA6061などの板材・丸棒、ADC12などのダイカスト材が多用されます。

銅・真鍮 導電性・熱伝導性に優れた材料です。C1100(銅)やC3604(真鍮)は電子部品や装飾部品の試作に使われます。

その他の金属 チタン合金(Ti-6Al-4V)は軽量・高強度、マグネシウムは超軽量、金・銀・プラチナなどの貴金属は装飾や電子部品に用いられます。

よくある加工方法

切削加工(CNC加工CNC旋盤 高精度な部品を削り出す方法です。複雑形状や精密部品の製作に最も広く使用されています。

板金加工 薄板をレーザー切断・曲げ・絞りで成形します。筐体やカバー部品の製作に適しています。

ダイキャスト(アルミダイカスト) 溶融金属を高圧で金型に注入して成形します。ADC12などのアルミ合金に使用され、複雑形状の量産に適しています。

鋳造 溶けた金属を砂型や金型に流し込んで成形します。鉄やアルミなどの大型部品に適しています。

金属3Dプリント(積層造形) 金属粉末をレーザーで溶融・積層します。チタンやステンレスなどに対応し、複雑形状の試作が可能です。

関連用語

切削加工: 金属加工の基本技術。マシニングセンタやNC旋盤で行われる
樹脂: 金属と並ぶ試作材料。軽量性とコストで優位だが強度では金属が優れる
表面処理: 金属の耐食性や外観を向上させる重要な工程
合金: 複数の金属元素を組み合わせて性能を高めた材料

試作製造での特徴

金属は、強度・耐久性・熱伝導性・電気伝導性など、樹脂では実現できない特性を持つ材料です。
試作製造では、量産時と同じ素材で性能を検証することで、より正確な評価が可能となります。
近年では金属3Dプリントの普及により、従来の加工では困難だった複雑形状の試作も実現しています。

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