ポリエチレン(PE ピーイー)

ポリエチレンとは?

ポリエチレン(PE)とは、軽量で耐薬品性・耐水性に優れた汎用熱可塑性樹脂です。柔軟性から高剛性までグレードが豊富で、包装材から工業部品まで幅広く利用されています。試作製造でも安価で扱いやすい素材として選ばれます。

PE(ポリエチレン)の製品イメージ

(画像はイメージ図です)

どんなときに使う?

試作では、こんなシーンでPEが使われます。

  • 軽量かつ安価な試作部品を作りたいとき
  • 耐水性・耐薬品性を評価したいとき
  • 柔軟性を活かした容器やチューブを試作したいとき
  • 量産を見据えたパッケージや容器を検討したいとき

主な特徴

軽量性 比重が約0.92と軽く、軽量化が求められる用途に最適です。

耐薬品性 酸・アルカリ・溶剤に強く、化学的に安定した樹脂です。

耐水性 吸水性がほぼゼロで、寸法安定性に優れています。湿度環境での性能が安定しています。

柔軟性/剛性 グレードにより軟質から高剛性まで選択可能です。
       低密度PE(LDPE)は柔軟、高密度PE(HDPE)は剛性が高い特性があります。

加工性 成形やフィルム化が容易で、多様な形状に対応できます。

よく使われる加工方法

射出成形 キャップや容器などの試作に利用されます。複雑形状の部品製作に適しています。

ブロー成形 ボトルやタンクを成形します。中空容器の製作に最適な方法です。

押出成形 フィルム、パイプ、シートを製造します。連続的な形状の製作に効率的です。

切削加工 試作用ブロック材から削り出します。少量試作に適しています。

よくある用途

  • 包装材・フィルム(低密度PE)
  • ボトル・容器(高密度PE)
  • パイプ・チューブ
  • 緩衝材や絶縁材

関連用語

PP(ポリプロピレン): PEと並ぶ汎用樹脂で、剛性はPPが高い。用途によって使い分けられる
LDPE/HDPE: PEの主要グレード。低密度(柔軟)と高密度(剛性)で特性が異なる

試作製造での特徴

PEは、安価で加工性が良く、軽量かつ耐薬品性に優れる汎用樹脂です。試作段階では、柔軟性や耐水性を活かした容器・チューブの検証に適しており、量産材と同じ条件で確認できます。

グレードにより「低密度PE(LDPE)」「高密度PE(HDPE)」など特性が異なり、用途や試作目的に応じて選択できるのが大きなメリットです。PPと比較して柔軟性に優れる一方、剛性ではPPに劣るため、用途に応じた使い分けが重要です。

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