アクリル(PMMA:ポリメタクリル酸メチル)とは、透明性・加工性・耐候性に優れた汎用樹脂です。ガラスの代替材として利用されることが多く、軽量で割れにくいため、試作品や外観モデル、各種製品に幅広く使われています。

(画像はイメージ図です)
試作では、こんなシーンでアクリルが使われます。
高い透明性 可視光透過率が90%以上で、ガラスのような透明度を実現します。
軽量性 ガラスの約半分の比重で、軽量性が求められる部品に適しています。
耐衝撃性 ガラスより割れにくく、安全性が必要な用途に向いています(ただしPCよりは低い)。
加工性 切削、レーザー加工、研磨、接着など、多様な加工方法に対応できます。
耐候性 屋外使用にも比較的強く、長期間の使用に耐えます。
切削加工 透明試作部品を精密に削り出します。精密な寸法精度が得られます。
射出成形 量産前の試作金型で成形します。量産と同じ条件での検証が可能です。
レーザー加工 カットや彫刻で意匠表現が可能です。複雑なパターンも効率的に製作できます。
研磨・光沢仕上げ 透明度をさらに高める仕上げです。特に切削加工後の透明性回復に重要です。
接着・接合 透明板同士を組立てます。透明な構造体の製作に用いられます。
ポリカーボネート(PC): アクリルより強度が高い透明樹脂。耐衝撃性が求められる用途に適する。
ガラス代替: アクリルが透明な試作材料として活用される主な理由。
アクリルは、透明性と加工性に優れるため、試作製造で多用される樹脂です。外観確認や展示用モデルでは、ガラスのような高級感を持たせつつ軽量化できるメリットがあります。
切削・研磨・塗装などを組み合わせることで、量産品と同等の透明部品を短納期で再現可能です。透明性が必要な試作では、アクリルが最初の選択肢として検討される材料といえます。

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