
3Dプリンター試作の仕上がりを徹底比較|磨き・塗装の有無でどう変わる?
試作を依頼するとき、こんな経験はありませんか?
- 「納品された試作品が思っていた仕上がりと違った…」
- 「見積時に『仕上げなしだと積層痕が残ります』と言われたけど、積層痕ってどんなもの?」
- 「3Dプリンターで作りたくて見積依頼したのに、切削をおすすめされた…」
- 「仕上げの追加工程が発生して、納期やコストが想定以上にかかった…」
3Dプリンター試作はスピーディーで便利ですが、仕上がり品質や工法によるコストの違いを事前に理解していないと、思わぬトラブルにつながることがあります。
本記事では、試作依頼をスムーズに進めるために確認すべき3つのポイントを紹介します。
1.仕上がりの希望を明確にする
FDM方式の3Dプリンターで造形された試作品は、積層痕やシーム(継ぎ目)が残るのが特徴です。特に、塗装をすると逆に積層痕が目立ってしまうこともあります。
■仕上げ前後の違いを知ることが重要
3Dプリンターで造形したままの状態で使える試作なのか、仕上げが必要なのかを判断する
どのレベルの仕上げを施せば、希望する品質に近づけるかを理解する
画像で確認してみましょう
(1)造形したままの状態

水平方向の筋が積層痕です。勾配の転換部(球体の赤道部分)は特にクッキリと確認できます。
また右上の画像、縫い目のような筋はシームと呼ばれています。樹脂を溶かしながら層を積み重ねる際、各層の開始点と終了点が一致する部分で出る痕です。
(2)仕上げて塗装した状態

3Dプリンター製品も手をかければここまで美しく仕上げることが可能です。それには多くの時間がかかります。
この形状の場合、CNC切削で生地を作る方がコスト・納期ともにメリットがあると言えるでしょう。
2.仕上げ工程によるコストと時間の違いを理解する
仕上げ方法によって、コストや納期は大きく変わります。
■磨き仕上げのみの場合 → CNC切削品の2倍の時間がかかる
■塗装を施す場合 → CNC切削品の3倍の時間がかかる。塗装工程が増えることで、費用も増加し、作業時間も長くなるため、納期に影響を与える。
試作をスムーズに進めるためには、仕上げの必要性を早い段階で検討することが大切です。
3.最適な工法を選ぶ
FDM方式の3Dプリンターは便利ですが、すべての試作に適しているわけではありません。
■ 形状確認が主目的の場合 → 仕上げなしでもOK
■ プレゼン用や外観重視の試作の場合 → 磨き仕上げや塗装が必要
■ 機能試験を行う場合 → 材質の選定が重要
試作の目的に応じて、最適な工法を選択することが成功のカギです。
試作依頼をスムーズに進めるために
これらのポイントを押さえておくと、試作依頼がスムーズになり、仕上がりのイメージと実際の試作品のギャップを防ぐことができます。
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- 造形のみ
- 造形後磨き仕上げ
- 造形後塗装
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